もーやっとログインできたよー

パスワード変えろ変えろ言われてさー、変えないとログインさしてくんないし、変な画面に飛ばされるしで散々だったさー。

ようやくログインできたさー。もー時間かかりすぎて何書こうと思ってたか忘れちゃったよー。もー。

マジで何書くんだったかな。

定期的にブログ更新しようと思ってたのにちょっとログインできないとこの様だよ。

えーとねー最近は何してたかなー。うーん。

そうだ、ひとつ最近読んだり観たりしたものの感想でもしたためよう。

・オルフェンズ

わたしはモンスター1st信者なので、宇宙世紀じゃないガンダムなんてガンダムじゃないぜみたいなイキがったことを言ってたけど、オルフェンズは面白く観ました。

観始めたばっかりのころは、オルガがどのへんでカミナみたいに死ぬかばっかり気にしてましたが、どっこい全然生きてた。

登場人物の死で物語を転がしていくのは個人的には嫌いじゃないです。

もっと人が無駄にバンバン死んでいってもガンダムらしくていいんじゃない?と思ってたりしたけどそういうのはあまり時代には合わないのかもしれませんね。

でもせっかくですから、最終回近くでめくるめく人死にが出てもう誰が生きてて誰が死んでんだかもわかんなくなってなんだか脳内麻薬がドバドバみたいな、トミノイズムをがんばって継承してもらいたいです。

あれ なんだか不穏なことを言っているな?さっきから。

・グリムガル

こちらも、登場人物の死で物語をうまく転がした例だと思います。

ファンタジーをリアルにやったらどうなるかを追求した物語も深みがあってとても良いですが、なんといっても細谷がすごく良かったです。

わたしの周りには「細谷の声老けすぎてて主人公のビジュアルと合わない」と言う人がなんだか多くて「細谷いいよな」にあまり共感を得られなかったのですが、わたしは正直声なんざどうでもいいんだ。大切なのは演技だ。

どこにでもいる普通の青年が、非日常な状況に追い込まれた際の恐怖や悔しさや憤り、呆れや驚きや悲しみなどを、抑え目な芝居でとても自然に演じていました。とても素晴らしかった。こういうのが見たかったのです。

マナトが死んでしまって、火葬をするにも「どうせ金がかかるんだろう?」と(いうようなことを)つぶやく台詞の、吐き捨てるような、自棄気味な、怒りとやるせなさと情けなさを込めた演技がとても良かった。

そのあとのユメと二人で号泣するところの演技もとても良かった。泣き声の中に、ハルヒロの心情が余すところなく詰まっていた。演じるキャラやその置かれた状況によって泣き分けができるから細谷が好きだ。

つい語りすぎた。グリムガルは久しぶりにジャストフィット細谷だった。細谷じゃなきゃできない役。

舟を編む

とつぜん小説。すげーーミーハーなタイミングで読んだんだけど、早く読めばよかった。すげー面白かった。

仕事に生きるという人生のあり方を否定する風潮が当世流行りですが、こういう作品で少し風向きが変わるといいなと思う。

ひとつの仕事に人生を捧げて、ひたすらそれに邁進する生き方、そういう者たちが肩を寄せ合って酒を飲み、寝ても覚めても仕事のことを考えている、そういうのとても崇高だなと思った。

頑張って働く人をなんでもかんでも社畜呼ばわりし、仕事仲間と飲みに行くなんて時間と金の無駄、趣味に生きるのが一番正しい、みたいな意見が最近あまりにも多く目につくので、そういう人生もいいかもしれないけど、仕事に生きるのだって、決してつまらない生き方じゃないぜ、と思える作品に触れられてとても良かった。

とにかくとても面白いし、なんといっても文章がとても綺麗だった。ころころと舌の上を転がるような、なめらかな言葉運び。

装丁も素晴らしい。タイトルも美しい。すべてが完璧に近い本だった。

図書館で借りて読んだけど、家に一冊置いておきたい気持ちにさせる本。

また、読むと、人生のお供になるような辞書を持ちたいと思うようになります。

真田丸

三谷脚本の円熟を感じる。

長期スパンで書かなきゃいけない話なのに、ここまでコンパクトにしちゃっていいのと不安になるような密度の濃さ。

主要人物がみんな大なり小なりコンプレックスを抱えて生きていて、それがちゃんと彼らの行動原理に繋がっているところがすごい。完璧な人物も、駄目すぎる人物もいない。みんなそれなりにできなくて、それなりにできる。

もしかしたらわたしは記号でキャラクターを作っていない物語が好みなのかも。ストーリーの駒として人物が配置されているんだけど、駒であるにとどまらず、ちゃんと行動に理由づけがあるというか。

人物が作りこまれているからこそ、生きたキャラクターとしてストーリーを転がせるのである。

歴史は当然決まっていて動かせないんだけど、それをどう「こういう男だから、この場面こういう行動に出ざるを得なかったんだな」としっくり見せるか。三谷はさすが、うまいなー。

演者前提でキャラを作ってるところもあるのだろうけど、それが役者の個性と役柄の個性にぴったりフィットしてるから、嫌味がないというか、必然性をもって描けるんだよねー。見習いたい。

特に上杉景勝がすばらしいね。すげーいい殿様かと思ったらただのええかっこしいだったって分かったあと、ほぼ表情変えてないのに見え方が全然違うの。なんとなく情けない、寂しい背中に見えるの。なにひとつ見え方変わるような演出されてないのに、遠藤さんの表情づけと、脚本とカット割りだけで、与えられる印象がさっきまでと全然違う。あれはすごかった。

脚本だけであそこまで奥行きを出せるものなのか。歴史モノは二次創作の参考になるんだなー…