主花アナライズメモ
7月のアトラスオンリーで本を出そうと思うんですが、先日主花を書いてみたら思った以上に難しかったのでちょっと頭を整理させるためにブログを書いてみようと思います。
ジャイキリジャンルで長いこと活動してきて(これからもしていきますが)、自分の中にあるジャイキリ(特に赤崎)の世界にはもう書こうと思えばすっと入っていける感じがあるんですが、新しいジャンルってまだそこまで自分の中で世界観とかキャラ観がまとまってないので、いきなり書こうと思っても難しいですね。
(幽白は、だいぶ昔だけど書いてたことがあるので、構えなくても結構入っていけたんですが)
基本的な設定とか、なんとなく自分の中に作っておいたほうが書きやすい気がするので、ちゃんと整理して書いてみます。昔確か赤崎でもやった記憶があるし、そういうのちゃんとしといたほうが後々良い気がするので。
○主人公
名前は鳴上悠で書いたんだけど、神小説書きさんが月森孝介で書いてて、その人のお話を読みまくってたらなんとなく自分の中でも月森孝介がしっくり来始めている。
月森と花村、孝介と陽介が対比っぽくていいんですよねー。次回以降は月森名でいくかもしれない。
いうほど無口ではないが、感情が表に出ないタイプ。黙ってると怖いって言われそうな見た目。
一人っ子。実家は都内の高級マンションの高層階。
今まであまり熱心に他人と関わってこず、一人でいることが多かった。友達も好きな人も今までほとんどできたことがなかった。
そのため「普通」であろうと思わない。普通でいたがる陽介とは対照的に、常識に縛られない発想をする。恋愛は男女でするもの、みたいな決めつけをあまりしないので、陽介を好きだと自覚してもそんな自分や相手に特に抵抗は感じない。
主人公くんは主人公だけに公式がわざと色づけしていないせいで、自分の想像で作る部分が多くて、やりがいはあるけど難しくもあります。いろんな可能性があるだけに、何パターンでも考えられるんだけど、とりあえず基本となるラインをできるだけ確立したいなー。
○陽介
すくすくと健やかに育った17歳男子。中流家庭の両親から当然のように愛され、それなりに漫画やゲームをし、それなりに友達もいて、それなりに女の子に恋をしたりして、ほとんど曲がらずにまっすぐ育った。
一人で何かをするより大勢で遊ぶことのほうが好き(→寂しがり+見栄っ張り)で、クラスの3バカとかそういう立ち位置(1バカではなく何人かいるバカ男子のうちの一人的なポジション)にいつもいたので、お調子者でとにかく空気が読める。体育会系的なノリについていくのも得意である。処世術みたいなものは割と子どもの頃から身についていて、誰かから強く憎まれたり、いじめみたいなものとも無縁で育った。(父親の接客業も影響?)
だから八十稲羽に来て、初めて自分は悪いことをしていないのに無条件で恨まれるという体験をして、元々身についていた処世術(息を吸うようにできてしまうコミュニケーション能力)のせいで表に出ることはないけど、本当はすっごく傷ついてるしその理不尽さに腹を立ててると思う。
でも彼がすごいと思うのはそれがシャドウに出ないことなんだよ…あの身のこなしのうまい陽介が、何もしてないのに憎まれて、つらくないわけがないのにな。
それはなぜかと考えるに、陽介は最初は八十稲羽の人たちを「田舎モン」だとバカにしていたからなのだろうな。自分と対等かあるいは上の立場人から嫌われたら傷つくけど、こんな田舎の蛙どもにゲコゲコ言われたってどうでもいーよと思ってたのかもしんない。
下らない連中のやっかみに耳貸すことねーよ、ジュネスも田舎モンもどっちもだっせーみたいな感じ。
いつもそうやって笑って、俺はポジティブなんだと思って生きていたいのに、そう思う裏にいるネガティブな自分とか、何かをバカにして自分を持ち上げようとしてる卑怯な自分とか、いつも心の中で優劣をつけてこいつは自分より上とか下とか考えがちな自分だったりする。のかな。
ヒーロー願望も、結局は自分がかっこよく誰かを助けたいって、その誰かを見下げて思ってるだけなんだろうみたいなことかな。
「対等」という言葉にとにかくこだわるのは、そういう心の中で密かに優劣をつけがちな性質からなのかもしれない。そういう(優劣をつけがちな)ところを直したいと思えばこそ、人とまっすぐ関わりたい、自分よりも相手を優先したいと思うのかもしれない。
一人でいることを厭わない主人公が陽介にはかっこよく見える。
いつも誰かに向き合って助けようとする陽介を主人公は眩しく思う。
なんだかんだで自分を優先してしまう主人公と、
すぐに自分をおろそかにしようとする陽介。
二人とも、自分の心の中に容易に人を踏み込ませないところがある。
人前で泣くのなんて二人とも一番苦手とすることである。
というたたき台。
あと二ヶ月あるけど、果たしてまとまるのだろうか。まだ物語の体をなすところまで行ってない気がする。アナライズ中。
ちなみにこれは頭の中の整理の過程です。なんだかだらだら書いてるけど、ここまで全部読んだ人がいたらなんだか付き合わせてしまってすまない。
また整理したくなったらブログに書くかも。