今回の新刊チラシの裏

人のいない時間帯にこんにちは。暇すぎて眠いきくらげです。

先日のアナコン6お疲れ様でした。実に楽しかったアナコンですが、気づけばもう3週間も過ぎていて愕然としました。時の流れ早すぎない?

本を出すたびに毎回お話に書きたかったことや表現しきれなかったことや、ああしたかったこうしたかったみたいなそういう、要は蛇足をブログに書く習性がありまして、それを今回もやります。

蛇足だから本当にどうでもいいことばかりなので、自己満記事と思ってお読みください。もちろんお読みくださらなくても一向にかまいません。ここはチラシの裏だよ!!

初めてのぺよん・主花本でした。

無印発売からすでに9年も経っており、今に至るまでスピンオフを含めた様々な展開が続いているぺよん。主人公が社畜扱いされるほどに新作が出続けているぺよん。5が出た今にハマるとか自分遅すぎ…と思っていたのに、実に有難いジャンルにハマったものです。感謝感激雨あられ(死語すぎて思いついたはしから積極活用していきたい死語)

そんなぺよんの王道カプ主花。そりゃ王道にもなるでしょうよと思うような公式の推しっぷりに(←こういうことあまり言うのはよくないらしいけどここはチラシの裏だから気にせず言っていく)、9年間色んな描き手さんから愛され育まれ描き継がれてきた名門カプです。

ですので、ネタかぶりとか気にしてたら負けかなと思って、一作目はもうストレートな原作(ゲーム)準拠モノでいきました。

というか、やっぱり一作目は原作準拠が出したいという個人的ルールです。

二次創作をする上で、原作を自分がどう解釈しているか、原作のキャラクターや物語をどう捉えているかをまずは読み手さんに伝えたい/自己覚知したいという目的。

でも自分に60頁超えは正直長かったです…読んだ方退屈しなかったか心配

長編は整合性がとれているか不安になりますね。ギリギリの作業で推敲の時間もあまり取れなかったし、最初の序章で説明した番長くんの設定をちゃんと統一感のあるものとして提示し続けられていたのかが気になっています。

もちろん八十稲羽で過ごす1年間で彼は変化していく(というかそれが話のメインテーマな)わけですが、ゲーム内の番長くんの立ち居振る舞いは当然ゲームの中でも描かれていてみんな知っている。グラグラしちゃわないか心配なのは、むしろ序章で自分が作った番長くんの設定のほうです。

名門カプ(と勝手に個人で命名した)主花では、先人たちによって番長くんは色々な性格を付与されてきました。

もちろん二次だけじゃなく、公式での番長くんも、アニメ・コミカライズ・派生ゲームと、それぞれちょっとずつ違った性格をしていると思います。

原作ゲームでは喋らない番長くんが、感情を表現する場面はそう多くありません。ゲーム上彼はプレイヤー自身ですから、キャラクターとしての彼はあまり表現されない。菜々子が心肺停止となり、顔を俯かせるモーションが唯一の彼の感情表現だったと思っています(だからこそあの場面は非常に印象的だった)。

またしてもつい語りすぎてしまったけど、つまりこの処女作において、自分の思う番長くん像というのをまずは提示しなければならないと思ったわけです。

(まあもちろん毎回変わったキャラになったりもするんだけど、ベースになる部分というか)

しかも欲張ったわたしは、自分がゲームをやりながら感じたこともそこに載せようとしました。だって番長くんは、プレイ中わたし自身でもあったわけですから。

そこの整合性を図るのが、今回一番難しかった部分かもしれません。つまり、わたしが考えるキャラクターとしての番長くんと、プレイヤーとしてのわたしが考えた部分とを、一致させるのが。

絆(コミュ)の捉え方の部分にその苦心の跡が思いっきり出ています。恥ずかしいくらいに。あと番長くんの、要領の良さの部分。

ゲームをやりながら、色んな子の悩みを平行で聞いて平行でそれを解決し、平行にみんなと仲良くしていくというのにどうしても違和感を感じた部分があって、いやそれはもちろんゲームとしてはめっちゃ面白いしゲームってそういうものなんだけど、実際それをやりながら番長くんは自分のことをどう思ってたのかなって、考えざるをえないというか…。六股七股上等みたいな番長くんなら、むしろそのへんは全然悩まないんですが。

陽介に一途な番長くんにしたい、でも他の子とまったく交流しない番長くんではない(だって実際自分がプレイしたときそうじゃないから)という気持ちから、事態をややこしくしてしまった感は否めません。

番長くんのキャラはこれから他のお話も書きつつもっと掘り下げていきたいです。人によっては完全に独自の番長くん像を作り上げてらっしゃるから、わたしもそこまでのオリジナリティは難しいにせよ、いつか自分なりのアンサーが出せたらいいなあと思います。

それとあと、主花がくっつくまでの過程というか、本当は陽介が番長くんに惹かれていく描写をもう少し盛り込みたかったんだけど、時間的制約とか諸々で雪崩れ込みに付き合っちゃったのが悔やまれます…

一番描きたかったのは番長くんの片思いなので、陽介側の思いを描写するのは最低限に留めておきたかったのもあるけど、にしても番長くんのナニにあれだけ引いてたのにちょろ村すぎる?とセルフ反省。

陽介は基本ノーマル(ノンケ)だから、番長くん以外の男とどうこうなるとか絶対有り得なくて、相手が番長くんだから許した、っていうのをハッキリそれと分かるように描いてらっしゃる先達様たちには本当~に尊敬しかなく…それを自分もできるようになりたいと思います。がんばります

あともういっこ反省は、やっぱりラストシーンな…。番長くんが都会に帰る3/21で終わらせるのはずっと決めてたんだけど、ちょっと巻きすぎだったな…。その前の濡れ場で力尽きた感

ぺよんの一番の魅力は、ラストシーンがお別れという青春の儚さ・美しさだと思っているので、そこをもっともっと掘り下げて描ければよかった。時間もだけど、これは力不足ですね。

あとすけべシーン書くの本当に苦手すぎてな…すみませんしか出てこない

主花はすごく素敵なえろを描かれる方がたくさんいらっしゃるCPなので、末席で震えている感じである。えろをえろく書きたいです。

みんなえろ書くときってどうやってるんだろう。わたしは勢いに任せないと書けないので一杯(といわず)ひっかけながら書いてるんですけど、だからえろメインの本出すならアル中になっちゃうYO~~

この反省文って本当に蛇足っていうか、コレ今作を読んで下さった方をこの反省文によってあ~ってガッカリさせてしまう可能性ありすぎて本当に書かないほうがいいんだけど、分かってるんだけど、毎回コレ書くって決めて自分で個人誌の振り返りにしてるので、ここまでお付き合いくださった方はありがとうございましたというか、すみませんというか、これからもあの、お付き合いいただけたら幸いです。

とりあえず反省がいっぱいある。でも、今までで一番長いお話を書ききれたことはすごく良かったし、書いてて楽しかったです。(考えてみれば本を出すたびに毎回少しずつページ数多くなってるな…このままいくと来年にはどうなっちゃうの~~!?)

書いてて一番楽しかったのは、ベタベタな場面ですけど番長くんが自分の影と夢で対峙するところです。読み返すと、ノリノリで書いてるなって自分で思います。影に陽介を犯したいんだろーって言われたら、わたしなら元気よく「うん!!!」って答えちゃうね。

ここまでグダグダ書いてきましたが、次以降も精進してもっと面白い本を出せるよう頑張りたいと思います。

ご清聴ありがとうございました!デュワッ