ぬいを洗う

一日一更新、六十三日目。

東京は、秋晴れの気持ちが良い天気が続いている。残暑ではあるが、わたしは暑いのが好きなのでこんな陽気が一番好きなくらいである。

秋晴れの日というのは、絶好のぬいぐるみ洗い日和である。というわけで、我が家のぬいたちを洗濯しました。今はハンモック状にした洗濯袋に入れられて、乾かされ中です。

先日、北海道旅行にも連れていったが、なにせうちのぬいはあちこち旅に連れ歩かれている。お家にいても、抱っこしたりなんだりでよく触るため、本当なら季節に1回は洗ってあげたいところだが、冬場は乾きが悪いので中に水分が残っちゃっても可哀想だし、春・夏・秋にそれぞれ1回は洗うくらいの年3回お風呂ペースである。

特にムーミンは、ベルベットタッチのふんわり素材でできた真っ白いからだのぬいなので、人間の皮脂汚れで黒ずんだりしてしまっては可哀想である。見た目はかわいいけど近くで嗅ぐと…あら…みたいになっては目も当てられない。ぬいたちにとって、愛されているがゆえに背負わなければならない苦痛…それが洗濯である。

いや、苦痛といっても、ジャブジャブと洗剤入りのぬるま湯で手洗いされている最中はお風呂に入っているようで結構気持ち良さそうだ。お風呂(手洗い)もシャワー(すすぎ)も楽しいものである。問題は、そう…洗濯機の中に入れられて脱水をかけられるターン。あれが地獄である。

バスタオルにずぶぬれのぬいを包んで、洗濯ネットに入れ、脱水ボタンを押す瞬間は大変緊張する。徐々に速くなる洗濯機、中でぐるんぐるん振り回され、水分を抜かれていくぬい。ガタガタ揺れる洗濯機の中から、彼らの怨嗟の声が聞こえてくる。「うわーはやいーこわいー」「やめろーころすきかー」「しぬーたすけてー」。その間は、ぬい主の我々としても生きた心地がせず、中で千切れたり、痛い思いをしていないかとただただ心配することしかできない。脱水が完了し、洗濯機の扉のロックが外れるまで無事を祈り続け、作業完了のメロディーが流れだすや否や扉を開け、ぬいたちを救出する。

「ふう…生きた心地がしなかったぜ…」というような顔でバスタオルから顔を覗かせた彼らの健闘を称え、どこも怪我をしていないことを確かめたのち、ふたたび洗濯ネットのハンモックに包んで、外に干してやる。←今

あとは、気持ちの良い風にゆらゆら揺れながら、無事に乾くのを待つばかりである。

無事きれいに乾いていいにおいになったら、また一緒にお出かけしようなー。f:id:akasakito15:20240913135456j:image