赤崎の今後を、考えたくないのに考えてしまう

一日一更新、七十一日目。

長年追ってきたマンガ…ジャイキリがそろそろ終わりに向かっていそうだ。

おそらくジャイキリは今やっているこの1シーズンのみで終わるだろうと思われているが、年間を通して戦うリーグ戦の最終節が、先週終わってしまった。リーグ戦最終節のあとは、チームの今シーズンを総括するためのセレモニーがあり、それをもって通常、リーグ戦は終わる。

わたしは以前の日記で書いた通り、このあと天宮杯をやるのではないかと思っているが、もしそれがなければ――本当にリーグ戦のみしか描かれないのであれば――本当にあと数週あればいいという感じである。

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ここまでのスピード展開を考えれば、たぶん天宮杯はあるだろう。あるはずだ。ないと困る。なかったら、ジャイキリが終わってしまうじゃないか。こんなにあっさりと…。

いや、多分あるのでまだ終わらないと思う。大丈夫。大丈夫だ。まだ慌てるような時間じゃない。時間じゃないのだが、なんだかわたしは最近、推しの引退後について考える機会が増えている。

当方の推し・赤崎遼は、連載開始時から17年間、ずっと21歳である。

作中の2月くらいから連載が始まり、もう11月頃になっているはずなので、もし12~1月に誕生日があるのでなければ赤崎はわたしの知らないうちに22歳になっているのかもしれないが、22歳であると明言された場面は記憶にある限り存在しないので暫定で21歳だとして、21歳…まだ21歳の若手である。五輪代表にも選ばれているし、あと2年は五輪代表に呼ばれる権利がある。オリンピックの本大会で代表入りできる可能性もある。海外移籍の夢を叶えるのだって、全然これからである。そりゃあ世の中には、赤崎くらいの歳で海外でバンバン活躍している選手もいるけれども、赤崎はまだまだこれからいくらでも、選手としての活躍の可能性が残されている。

そんな夢と希望に溢れている赤崎を長年推しているため、わたしは赤崎の引退については、これまでできるだけ考えないようにしてきた。

少なくとも40歳くらいまでは現役でいてほしい。海外で存分に活躍し、世界に名を轟かせた後は、古巣のETUに戻ってきて再びサポーターを喜ばせてほしいし、最後はETUで引退してほしい。…というところまではイメージできている。…で、その後は?

あの、サッカーだけして生きてきた(であろう)赤崎は、引退したあと何をするのだろう。

そろそろ連載が終わりそうだ、というタイミングで、さすがのわたしもこの永遠の21歳の推しの「その後」について、想いを馳せることが増えてきたのである。

①ETUのフロント入り

悪くない選択である。それこそ自身を育ててくれたETUでレジェンドとして引退するのであれば、広報担当やゆくゆくはGMなどの要職に就くのは、まったくない話じゃないだろう。

②解説者

これも悪くない。赤崎は選手である以前にサッカーマニアとして試合を観るのも好きだから、選手の判断や意図を理解し言語化することができるし、良い解説者になりそうだ。ときどき熱くなって偏重応援スタイルになったり、悪いプレーに「何やってんだ」などの罵声を吐いてしまうのはご愛敬である。

③起業

サッカー選手はその経験を活かして会社を立ち上げ、社会貢献をしている人もいる。(我らが野々村芳和も、コンサドーレの社長に指名される前は自身で起こした会社を経営していた)

しかし赤崎がその道を選択することはあまりないのではないかと思う。高卒でデビューしサッカー一筋でやってきた赤崎がサッカー以外のことで身を立てようと勉強するのはイメージしにくいし、それ以前に、納得できないことで人に頭を下げたりするような性格ではない。選手キャリアの中で多少メンタル的に成長したとしても、本質的にたぶん向いてない気がする。

④指導者

もしかしたらこれが一番あるのではないかと思う。

赤崎が(なぜか)子どもに好かれる、というのは地域貢献活動でも描かれている通りである。まあ舐められてもいるけど。コータくんたちにも「カッコつけ」とか言われてたし。でもあんなきつい性格をしているわりに、子どもたちは赤崎を遠巻きにはせず、なんやかやで親しく接している。元来、子ども好きのする性格なのではないかと思う。

解説者のところでも書いたけど、赤崎は自分の考えや意図を言語化して人に伝えることができるし、人をまとめあげることもできる。だから今季も、21の若さで副キャプを任されてもいる。

そして自分自身だけでなく、椿など他選手のプレーに目を配り、良いところは褒め、悪いところは貶し、ピッチ外でもダメなアクションをすればきちんとそれを指摘することができている。

育成年代の子どもたちを指導し、結果を出したあとは、ETUをはじめトップチームの監督を…達海さんの言うように、「選手は最高の職業」だとよく分かっている赤崎だからこそ、やっていけるのではないかと、最近思ったりしてしまうんですよね。はあ…あんまりこのこと考えないようにしていたんだけどなあ。

終わってほしくないなあ、ジャイキリ。でも、ツジ先生が健康で連載をまっとうできることもまた祈っているので、いつかは来る終わりを受け入れなければいけないんですよねえ。